転移した場合

手術や注射でホルモンを抑えるのです

転移のある前立線がんの場合には、がんの増殖に関わる男性ホルモンを抑える治療が行なわれます。手術や注射薬で、男性ホルモンの働きを低下させる訳です。手術の場合には、精巣を摘出することで男性ホルモンが生成されるのを抑えます。注射薬で治療する場合には、1ヵ月から数ヶ月程度の頻度で注射を打ちホルモンの作用を抑える訳です。 いずれの方法の場合にも、得られる効果は余り違わないというのが最近の説です。前立線がんの外科手術の場合には複雑な手技を必要とするため、より低リスクな注射薬での治療を選択するケースもあります。手術に抵抗を感じる方も少なくなく、日本では注射薬での治療が広く行なわれる傾向にあるのです。骨転移がある場合には、放射線治療も試みられます。

徐々に効果が薄れることがあります

転移した前立線がんに行なわれる内分泌治療は男性ホルモンの働きを抑えるため、治療を始めてから数年間はがんを抑制することが出来ます。ですが、時間が経つごとにがんは抵抗力を増してくることが多いのです。そのため転移した前立線がんの場合、徐々に内分泌治療の効果が落ちてくるのが一般的となっています。治療を始める際にはこういった点を予め押さえておく必要があるのです。 実際にどの位の期間、内分泌治療が効果を持続するかはかなり個人差があります。従って、定期的な検査を通じて常に体調をチェックしておくことが、大切になる訳です。また内分泌治療中には、一定の副作用を感じることもあります。のぼせなど比較的軽度な症状が多く、気になる場合には医師に相談することが出来ます。